白くらげ 九州ツーリング


<□ □>
 

佐賀県。国道385坂本峠から吉野ヶ里方面を望む(直前まで北は酷道)








「くもり後雨」
フェリーのテレビで見た天気予報は、九州上陸者にとって逃れようのない雨の来ることを預言していた。
ことに、初日に征服しようとしていた熊本県は、はっきり雨傘マークになっている。
そこでわれわれは、初日は雨雲を避け吉野ヶ里遺跡、唐津、平戸口というルートを採ることに変更した。

フェリーで一緒になったライダーの一人は武雄温泉に行った後林道を探すという。
もう一人のライダーは関門海峡を渡って本州の日本海を東へ向かうという。

さて、国道10号に出て南下、国道201号を行くと、京都郡(勝山町)と言い、京都病院や御所記念病院などという名称の医療機関があったりして、京都在住者としてはなんだかおかしい気分だ。
さて、国道200号に乗り換えすぐに県道60号を西へ進む。「ショウケ越」という峠を越えて町中にいたると県道49号になる。この県道49は国道385に交わるはずなのだが、とにかく信号が多い。所によっては49号でできた三叉路まであってどっちに進んで良いか混乱してしまう(60号も1ヶ所三叉路があった)。
もう昼になってしまうのに、ちっとも国道に出ない。あれに見えるは福岡大学病院。国道385はとっくに過ぎてしまっている。メーターと時計を照らし合わせると門司から時速25キロでしか走れていない。

しかたなく直進し、国道263を南下、県道136、56と継いで国道385に出る。県道56は山ぎわののんびりした道であった。
さて国道385は南下するに連れ、だんだんスルドイ山岳ロードになっていく。
ことに坂本峠の前後、特に南側は「酷道」状態で怖かった。