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2001年8月 塚林道・冠山林道
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   R476は行き止まりのところまで行ってしまったので、あわ てて引き返して、「伊藤氏庭園」の方へ行く。道端の案内板に よれば「伊藤氏庭園」の周囲は「伊藤」さんの家が多い。
  さあ、いよいよ林道だ。舗装してある道をうねうね行く。田舎 の抜け道のような道だ。傾斜もない。これでホントに「峠」に 到着するのだろうか。しばらく行くとちょっと開けた所に出た。 「蓮如上人御奮蹟」とかある。こんな人気のないところに? 昔は人も多かったのか? ここは「芋ケ平」とある。さて左方 へ続く道は舗装してあってやや急坂である。右方へ続く道はダー トで木々の向こうに消えている。よくよくその開けた広場をさ がすと、どちらを指すともなく「高倉峠10Km」という標識。
  イヤな予感がするがダートへ。
 進んでみると、フラットでジャリも少ない道でほっとする。
 ほっとするが、坂道にさしかかると、道の表面の細かい泥や砂 が雨に流されたためか拳大の石だらけのボコボコ道になってい る。幸い、ガレガレになっているところは少なく、雨の後のミ ゾのようになっているところも少ない。しかし坂はほとんどボ コ道である。まだ朝早いはずなので対向車には気を使わなくて 良いはずだが、雨のタンデムなので、どんな拍子に転倒するか 不安で仕方がない。妻は後ろで「ウヒャー、ウヒー」と言って いる。
  500メートル進む毎に標識があるので、どこまで進んできた かわかるのでイライラ感は少ないが、引き返すのがだんだん億 劫な距離になってくる。景色は遠望はないがなかなかの壮観で ある。深い谷を挿んで向かいの山の中腹にへばりつくように林 道がきざまれているのが見える。
 3.5キロを最後に標識が見えてこなくなった。あと5キロ以 上もこんな道を行くのか、うんざり・・・と思っていた頃突然 舗装道になった。すいすいすべるように走れる。落石や道路の 陥没は多いが、乗鞍スーパー林道もこのくらいの落石はあった し、楽なものだ。
 高度を上げるにつれ、渓谷も深く、山はなお高くなる。霧雨の お陰で遠くは見えないが、
  ウッホホー
という感じ。
 ようやく8:00過ぎに高倉峠に出た。近くにあるススキや熊 笹以外は霧で何も見えず残念。
つづく
 
 
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