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2002年9月 北海道
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 夕方交通情報センターに電話で問い合わせておいた。
 夜18時以降、札幌から苫小牧まで混雑しているか、何時間 で行けるか? 答は混雑や交通規制もなく、地図上の距離を そのまま走れるであろうと。

  妻は札幌ラーメンを食したいと言うので、探してみたが、地 図の上で特定するのは比較的簡単だが、行くのがやたら難し い。どうしても行きすぎたり・戻りすぎたりしてしまう。 ようやくたどり着くと店は定休日であった。20時になってい る。
  フェリーが23時50分発であるから余裕はたっぷりあるが、苫 小牧は初めてで・しかも夜である。ラーメンはあきらめても らって苫小牧へ向かう。札幌市街地での現在位置を失ってし まって国道に出るのにやや苦労。

  ひたすら南下するもなかなか苫小牧に至らず。
 ようやく苫小牧を指示する標識が無くなり、苫小牧市内に入っ たところで「新日本海フェリー」の大看板。コンビニの駐車場 ヨコにそれはあった。
 そこでコンビニで船内食を買い込んで、看板を見ると、500メー トル先左とある。この字が読みづらい。妻は気づかなかった。 なるほど、500メートルほど行くと脇にそれる道がある。トレー ラーの頭だけの車もどんどん曲がっていく。ここだと思って着 いていく。国道235の標識あり、トレーラーに着いていくと、 大きな交差点で大看板有り、左手18km先に新日本海フェリー とある。(妻によるとこの看板の読み方は間違っていたと)。ト レーラーも曲がるのでついていく。国道234とある。
 「早来町」の看板。交通量が多くて道が狭く・真っ暗であり、 地図で確認する余裕なし。「追分町」の看板有り。もう20km は走っている。真っ暗な中にポツンとコンビニのともしび。 コンビニに飛び込んで道を尋ねる。
 あとで地図を見ると分かるが、全然違う道を走っていた。
 「新日本海フェリーの港に行きたいのですが」
 「それはアズマ(厚真)の方ですから戻って、次の次の信号を左折してアズマの方に行って下さい」
たしかに「厚真こっち」の看板があった。道道10号の看板で ある。
 真っ暗で霧も出ている見通しの利かない道を戻って厚真へ。
 たしかに厚真町の看板。どんどんいくとようやく、港町っぽ い所に出た。しかしここは既に鵡川町。
 セイコマートで道を聞き、セブンイレブンで道を聞き、港は カミアズマ(上厚真)にあるからカミアズマに行けという。従 うとどうやら海岸線に並行して西へ。ずいぶん走って人気の ない三叉路に出てしまった。現在位置不明・標識なし。ちょ うど車が通りかかって聞いてみた。
 よほど説明しにくい地点にいるらしく、とにかくヌマノハタ 「沼ノ端」に行かねばならないらしい。もう22時も過ぎてい ただろうか、完璧に拙者は焦っている。
 言われた道は、国道235に並行して、恐らく浜厚真(すなわち フェリー乗り場の近く)付近からウトナイ湖方面へ走ったら しい。車のオジサンのしゃべり方はどうも東日本フェリーの 港(西港)のことを行っているようでもあったが違うようでも ある。
 どんどん時間は過ぎていく。ようやく日高自動車道「沼ノ端 西インター」付近に出た。ただし、地図を見れば分かるが、 ここは港ではない。近くのセイコマートのおばちゃんに聞い てみた。もう23時過ぎていたか?
 「ええっ! 新日本海フェリー? 11時半頃でるやつでしょ? 間に合うかしら・・・」
簡単に説明できないらしく、ウウーンと唸って、正しい道を 教えてくれた。彼女の説明が一番正しく・的確だった。
 おばちゃんありがとう!
 しかし、自動車道はタンデム禁止であろうから簡単ではない。 日高自動車道に沿って厚真へ。さっき通った道もある。よく 見れば新日本海フェリーの看板もある。ただし反射しないた だの看板であるので見落としていたのだ。危険速度で危険走 行をくり返して(危険走行なら21時半から危険にどっぷり浸 かっている)、ようやく周囲に何もない港へ!
 23時20分!

  すぐに徒歩の乗船が始まり、程なくバイクも乗り込めた。
 今はどうなっているか知らないけれど、
■苫小牧東港を初めて利用される方へ。
あかるいうちに港に行きましょう。看板が見えないことがあります。
■新日本海フェリー・苫小牧市・厚真町・鵡川町・国土交通省へ
初めて利用する人も居るのだから、東港・西港の反射材看板をもっ とたくさん作って下さい! ちょっと道を間違えると永久に間違 いに気づかない看板体系では困ります!

札幌から3時間半もかかって怖かったんだぞ!(;_;)

  けっきょく北海道旅行は何が印象深いかって、恐怖と焦り内分泌が 脳に焼きついた「苫小牧東港探し」となった。
 あれこれの「旅の想い出」の上に、それらを焼きつぶすほどの焼き印となってし まったのだった。
つづく
 
 
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