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2000年8月 信州←京都
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  さて、宿を目指すかな。
 万座ハイウエイを今日は南下する。国道406兼144を西に行って、県道94を 南下。鹿沢温泉を通過し、国道18号に出て、また西へ。
 「あ、海野宿(うんのじゅく)だって。行ってみようか」
と海野宿へ。
 雑誌『サライ』か何かで紹介されてた通り、ゆったりした古い街並みで、小さな水 路が道を左右に分けている。妻は入口の店でリンゴをもらってきた。売り物ではな い、庭でとれたというそのリンゴは宿で食べると、すっぱさもあまさも控えめな、 素朴な味わいだった。

 さて、海野宿を西に抜けて国道152〜142を南下する。なかなかビーナスライ ンに着かないので、道を間違えたかと思ったりしたが、ようやく4時半頃だったか。 ビーナスラインの入口に到る分岐もわかりにくかったが、とにかくビーナスライン を扉峠まで行く。ここから県道67で美ケ原温泉へ。

 「ああぁっ! 全面通行止めだって!」
 県道67は全面通行止めになって完全に塞がれていた。しかたがない。「よもぎこば 林道」を行く。料金所には5時過ぎたためか誰も居らず、先行する車も素通りだ。
よもぎこば林道は、「いこいの広場」あたりからセメント舗装の急な下り坂で、もの すごい振動とスピードだ。
 「ちょっと待って! ちょっと待って! ちょっと止まって!」
後ろで叫んでいるが、落馬してしまうというわけでもなさそうなので、どんどん下る。 ドドドドドド、ギューッ(ブレーキしてカーブ)、ドドドドドド、ギューッをくり返 す(運転下手なのよ。ごめんね)。
 道がようやく平坦になっても後ろのシートの妻はしゃべらない。あの下りでまいって しまったようだ。
 「元気なくしたの?」
 「・・・こわかった。・・・」

 「美ケ原温泉」コッチの標識に沿って、進む。案内地図で、宿を確認する。
 「あ、これだ」
泊まる宿は「KU館」。宿の前のジャリの駐車場に着いたのは、きっ ちり6時だった。

つづく
 
 
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