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妻は鹿の湯の混浴で、いくつか情報を仕入れてきていた。
ライダーの皆さん・キャンパーの皆さんありがとうございました。
すなわち、霧多布の「きりたっぷ里」という宿では、主人が寿司をひととおり握って(それも2人前分くらい)、
その上、まだ食べたい客にはどんどん追加で握ってくれて、宿泊料に変
化なし、とのことである。よくみればマップルにも紹介されている。
菅野温泉の食事が気に入らなかった拙者は寿司が食べたくて仕方が無く
なっていたので、宿を出る時に予約を入れておいた。
層雲峡を昼に出て、霧多布まで、マップルのページで4見開きくらい
だから楽勝! と思っていたが、これが遠かった。
層雲峡から留辺蕊の道程は国道一直線で選択しようがない。ところが
ここが土曜日ということもあってか観光バスは走るわ、重量級の業務
車両も走るわで平均時速50〜60キロである。
留辺蕊から南下して農道などを走り、津別から阿寒、弟子屈、標茶、
標茶から道道14号を厚岸に南下するが、17:30には日没で真っ暗。
19時から食事ですってのに、到着したのが18:50となってしまった。
同泊の客から走行距離を驚かれるやらなんやらするうちに食事であ
る。冒頭に紹介したとおりの食事であったが、「ひととおり」が終わ
ると拙者は腹いっぱいになってしまっていた。エビ・カニ類はあまり
なかったが、サンマ・ソイなどがうまかった。
この宿は自然食やエコロジー・健康(食・生活)を真面目に・しかも
徹底的に追求している宿で、それは正しいことであるが、添加物に慣
れ親しんでいる人間がそのことについて反省しなければならないとい
う気分に追い込まれてしまう可能性があるという点では、御主人と話
していると、ちょっと気疲れする宿かもしれない。そういうことに興
味のない客には、あまりそういう話はしないのかもしれない。ところ
が妻は「健康・食生活」で盛り上げてしまったので、拙者はつまらな
かった。
6,500円/人 也。
時間がある諸氏は霧多布湿原を探索したり・カヌーに乗ったり・翌日
釧路湿原を攻めたりとか楽しいポイントに位置している。近くには、
なんだか「日本一安い乗馬」とかいうのもあるそうである。
拙者は厚岸湖や霧多布湿原で厚岸草(サンゴ草)の群落が見られるか
と聞いてみたが、タタミ数枚程度の広さで植えてある場所はあるが、
大群落というのは見たことがない、とのことであったので、やはり能
取湖に行かねばならなくなった。
寿司食い放題につられて夜道を霧多布まで来たけれど、大きな回り道になってしまっていた。
つづく
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