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さて、上川から旭川・美瑛へと回る。○○の丘とかには寄らず
道道966をまっすぐ十勝岳温泉へと向かう。
この道道966は大変気持ちの良い道である。
まずは望岳台。薄曇りだが山々ははっきり見え、紅葉が始まっ
ている。(あとで聞いた話では紅葉はもう終わりとも。?)
大変な量の車で観光バスも来ている。まだ9時頃だというのに。
そして吹上露天の湯へ。混浴である。駐車場にはけっこうな量
の車で、縁の方にはあと数台しか停めるスペースがない。
「混んでるな〜」
「私、水着に着替える場所あるかしら」
そう言っている間にも風呂あがりの若い男衆や、混浴をあきら
めたのか苦笑いのような顔をして戻ってくるカップル、タオル
と桶をかかえたオジサンがポツポツ行き交っている。
「私、あのトイレで着替えてくる」
と妻はトイレで水着装着。
さて山の中を下方に下る道を行くと、おぅおぅ、露天風呂だ。
混浴だ。隠れる脱衣所は無いぞ。おお、水着のおばさんも入っ
ている。
拙者も露出者になって二つあるうち下の湯舟へ。
「あつっ、熱ーっ」
ものすごく熱い。だが羅臼の熊の湯ほどでもないか(熊の湯で
はやけどしたのか、下肢がピリピリいつまでも痛かった)。
「ううっ」
「そこの岩の方は熱いですよ」(水着のおばちゃん)
「ええっ? でも動くともっと熱い」
「ヒョヒョヒョヒョ (^_^)A、あの上の露天はもっと熱いわよ
この下の湯舟に上の湯舟から流れてきてるんだから」
「むむーっ! おぉーっ・・・いい〜」(肩まで浸かる拙者)
「ああっ、熱いわ・・・コッチがぬるいわよ
こっちの浅い方、来なさいよ、早く来なよ」
と足しか浸けてない妻が言う。
「やかましい! 動くと熱いんじゃ!」
「ヒョヒョヒョヒョ (^_^)A」(水着のおばちゃん)
見上げると、露天に入ってみようというカップルや観光客が近づ
いては混浴であることを知るとなごり惜しそうに・くやしそうに
立ち去っていく。
「水着持ってくれば良かったわぁ」
と言って足浴だけで帰る女性もいる。
そのうちみんな打ち解けて、カムイワッカは行くべきだとか、知
らずにセセキ温泉に入ってきたとか、ここの湯は朝より熱くなっ
ているとか、熊の湯に入りたかったが見つけられなかったとか、
楽しい情報交換になった。聞けば十勝岳温泉「陵雲閣」はぬるい
が露天からの景色が素晴らしいとのこと。
それでは、と陵雲閣へ。途中のテントで前券をもらうと割り引き
入浴できると聞いて、それらしきテントへ。あの運動会などで出
される本部テントのようなテント。観光案内所になっている。
妻を探りにやらせる。
「あの、陵雲閣ってこの道でいいんでしょうか?」
どうやらスタンプラリーをやっているということで、とりあえず
そばの国民宿舎にスタンプを貰いに行かせる。すると
「もらっちゃった」
とトウモロコシを持ってきた。その場で食す。
スタンプラリーのコンプリートは白金温泉まで戻らねばならない
のであきらめて、陵雲閣へ到着。ところが紅葉キャンペーンで入
浴料200円(いつもは800円)であった(割り引き前売り券などは
無かった)。
紅・黄・緑のダンダラになった十勝岳を見ながら露天に入浴。
身を乗り出せば、展望所から丸見えである。女の人がじっと見
ていた。
つづく
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