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2002年9月 北海道
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  さて、上川から旭川・美瑛へと回る。○○の丘とかには寄らず 道道966をまっすぐ十勝岳温泉へと向かう。
  この道道966は大変気持ちの良い道である。
  まずは望岳台。薄曇りだが山々ははっきり見え、紅葉が始まっ ている。(あとで聞いた話では紅葉はもう終わりとも。?) 大変な量の車で観光バスも来ている。まだ9時頃だというのに。
  そして吹上露天の湯へ。混浴である。駐車場にはけっこうな量 の車で、縁の方にはあと数台しか停めるスペースがない。
 「混んでるな〜」
 「私、水着に着替える場所あるかしら」
 そう言っている間にも風呂あがりの若い男衆や、混浴をあきら めたのか苦笑いのような顔をして戻ってくるカップル、タオル と桶をかかえたオジサンがポツポツ行き交っている。
  「私、あのトイレで着替えてくる」 と妻はトイレで水着装着。

  さて山の中を下方に下る道を行くと、おぅおぅ、露天風呂だ。 混浴だ。隠れる脱衣所は無いぞ。おお、水着のおばさんも入っ ている。
  拙者も露出者になって二つあるうち下の湯舟へ。
  「あつっ、熱ーっ」
 ものすごく熱い。だが羅臼の熊の湯ほどでもないか(熊の湯で はやけどしたのか、下肢がピリピリいつまでも痛かった)。
  「ううっ」
  「そこの岩の方は熱いですよ」(水着のおばちゃん)
  「ええっ? でも動くともっと熱い」
  「ヒョヒョヒョヒョ (^_^)A、あの上の露天はもっと熱いわよ
   この下の湯舟に上の湯舟から流れてきてるんだから」
   「むむーっ! おぉーっ・・・いい〜」(肩まで浸かる拙者)
   「ああっ、熱いわ・・・コッチがぬるいわよ
    こっちの浅い方、来なさいよ、早く来なよ」
  と足しか浸けてない妻が言う。
   「やかましい! 動くと熱いんじゃ!」
   「ヒョヒョヒョヒョ (^_^)A」(水着のおばちゃん)

  見上げると、露天に入ってみようというカップルや観光客が近づ いては混浴であることを知るとなごり惜しそうに・くやしそうに 立ち去っていく。
 「水着持ってくれば良かったわぁ」
と言って足浴だけで帰る女性もいる。

  そのうちみんな打ち解けて、カムイワッカは行くべきだとか、知 らずにセセキ温泉に入ってきたとか、ここの湯は朝より熱くなっ ているとか、熊の湯に入りたかったが見つけられなかったとか、 楽しい情報交換になった。聞けば十勝岳温泉「陵雲閣」はぬるい が露天からの景色が素晴らしいとのこと。

  それでは、と陵雲閣へ。途中のテントで前券をもらうと割り引き 入浴できると聞いて、それらしきテントへ。あの運動会などで出 される本部テントのようなテント。観光案内所になっている。 妻を探りにやらせる。
  「あの、陵雲閣ってこの道でいいんでしょうか?」

 どうやらスタンプラリーをやっているということで、とりあえず そばの国民宿舎にスタンプを貰いに行かせる。すると
  「もらっちゃった」 とトウモロコシを持ってきた。その場で食す。

  スタンプラリーのコンプリートは白金温泉まで戻らねばならない のであきらめて、陵雲閣へ到着。ところが紅葉キャンペーンで入 浴料200円(いつもは800円)であった(割り引き前売り券などは 無かった)。

  紅・黄・緑のダンダラになった十勝岳を見ながら露天に入浴。 身を乗り出せば、展望所から丸見えである。女の人がじっと見 ていた。
つづく
 
 
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