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初フェリー 98年9月/3
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 ようやく新門司着。なーんにもない。高速道路を目指すが、毎度のことながら 道に迷う。ガソリンスタンド屋のにいちゃんに聞いて、高速に乗る。西へ進み、 伊万里と鳥栖の間(佐賀大和)で高速を降りて、唐津へ。
 唐津の「虹の松原」は唐津湾に天橋立がへばりついたような松原で、これを鏡 山という山から見る。岬や島々が晴れた遠景に重なり合って見えるという、何 年も前なら見慣れた景色を再び目にして感動した。展望所の背後の草むらから は秋の虫の音が聞こえる・・・何やらボソボソと話声も聞こえるので振り返る とアベックが何組かベンチに発生していた。いつまでも薄い後頭部を彼らにさ らすのも癪だったので山を下り、こんどは虹の松原の中を西へ。更に北へ行っ て呼子。橋が架かっている。福島にも橋が架かっている。どこもかしこもちょ っとしたフェリーで行っていたはずのところには橋が架かっていた。
 松浦市に入った。今福・調川・志佐に入る。国道204はどんどん狭くなる。右手 に西肥バスの「神原(かんばる)」の停留所の標識がある。ここには炭坑住宅 もボタ山も既にない。この辺は、昔70年頃までは炭坑と漁業の町だったのだ。 既に18時になっており、平戸の宿に直行する。フェリーの延着が恨めしい。

 民宿を予約していたのだが、大ハズレ。こんど来るときは少々高くても「旅館」「ホテル」 にしようと思わざるをえない宿であった。
つづく
 
 
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